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Bourgogne 2014年の畑の観察報告

今年も慣例のBourgogneにおける収穫前の訪問を敢行した。

またもや、雹の被害が北と南で見られた今年。
これだけ毎年のように被害が続くと、'90-'00年代は非常に運が良かっただけなんだ、と再確認せざるをえない。
ワイン生産とは、過酷な自然に振り回される農業であると痛感するのである。

今年のBourgogneの天候を見てみよう。
温暖な冬。
3-4月と順調な芽吹き、早い成長。
5月に少し気温は落ちるも、6月に持ち直し快晴が続き、開花はスピーディーに進む。
その後、6月後半に再び雨がちとなる。
しかし6月28日になって、雹がCôte d'Orを襲う。被害は広域にわたるが、深刻な被害は Beaune,Pomard,Volnay,Meursault,Puligny-Montrachetにかけての一級畑が集中するエリア。山地やCôte de Nuitsの被害は微小(Nuits-Saint-Georges,Vosne-Romanée,Clos Vougeotが他に比べると多い)。
7月-8月と日照時間は少ない状況。

さて、今年の葡萄の状態は...


Bourgogne 2014 ( 31.08 - 01.09 )


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Clos des Ruchottes. すでに赤みがかっている...。でも糖分は...。

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Griotte-Chambertin. 今年は病気対策のためか、エフイヤージュを多くする作り手が多い。

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Clos de Tart 非常に良い状態。去年よりもずっと甘い。楽しみだ。

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          Amoureuse 南端から二つ目の畑。 色調濃い葡萄!

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Clos Vougeot Maupertuis側. 例年よりも悪そう。雹の影響だろうか。Côtes de NuitsではClos VougeotとVosne-Romanée近辺が少し酷い状態であったようだ。

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Chambolle Combe d’Orveau。 このラインは既に葉が変色しだしている。なのに、糖分は伸び悩んでいる格好。

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RC。少し心配な状態。この畑で腐敗果を見たのは珍しい(耕作しすぎ?)。

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Nuits-Saint-Georges Damodes。綺麗な酸味、甘さ、衛生状態。かなり期待できる。

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Nuits-Saint-Georges Clos de la Maréchale。 畑の状態に比べ、異常に葡萄の房が少ない。夏の間にグリーンハーヴェストを敢行して、熟さない房を除いたものだと思われる。

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Corton Charlemagne。去年、深刻な雹害があった場所。しかし今年は被害を免れたようで、至って健全。しかし、熟度は全然足りない。

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Beaune。雹によるかなりのダメージ。収穫ができない可能性もある。

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    Pommard。去年に続く雹の被害。ダイレクトに雹にえぐられた葡萄の房が沢山みられる。

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Meursault Tesson。雹害ひどい。傷ついた実から腐敗菌は繁殖しはじめる。だから、有機農法の作り手はかなりの厳しい結果を強いられそうだ。

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Meursault Perrières DessusのCoche-Duryの畑。ほかと打って変わって非常に綺麗。ここだけ雹を免れた?

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Puligny Clavoillon。 雹害。北と南で被害が分かれ、南の方が状態が良いのは例年の如し。あと、村名格よりもBourgogne格の方が被害が少なそうなので、品質が逆転するかもしれない...。

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Montrachet Leflaive。素晴らしい。この畑の周りには光のバリアでも張っているのではないかと、毎年思うのだが、雹の被害は少ない。特級の畑は、土壌の力だけでなく、数百年かけて天候の状態も熟慮して選ばれたものであると、再確認。

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Saint Aubin En Remilly。 雹害なし。この村の畑は毎年、クリーンで綺麗な酸を持っているのは、雹が降りにくい場所柄だからなのだろう。

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Criot-Bâtard-Montrachet。この年で最も偉大な白ワインは、この葡萄かもしれない。

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Chassagne-Montrachet Caillerets。 クリーン。この村はまたしても深刻な雹害を免れた模様。

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Chassagne-Montrachet La Cardeuses。 Nuitsの Pinot Noirよりも良さそうだ。

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          Rully。被害なし。逆に熟度が高すぎて、腐敗がチラホラ。収穫は近そうだ。

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          Mercurey。雹の害はなさそう。房の成長も順調。



去年に続き、雹に祟られた今年のBourgogne。
収穫量は少ないにも関わらず、世界中のBourgogne買いの需要は高まるばかりである。
Bourgogneのワイン商が品薄だ品薄だと言っていたが、価格の高騰は免れないだろう。
だから生産者たちは、収穫量を延ばしたいと望むようになり、収量を増やそうとする。
その状態で受けた雹の害は甚大である。
只でさえ濃縮感のない葡萄に、腐敗を恐れて前倒しされる収穫が始まるとすると、ワインの糖度が十分確保できるはずがない。
Pommard,Volnayなどの畑は3年連続の酷い雹害。葡萄の樹が疲弊しているにも関わらず、またこの被害である。もうここ数年は、良い収穫は望めないかもしれない。

しかし悪いことばかりではない。
少し雹が降ったとはいえ、Marsannay,Fixin,Gevrey-Chambertin,Morey-Saint-Denisなどは至って健全な状態。
Chassagne-MontrachetやSaint-Aubin、Santenayも悪くない。
むしろ今年は、Côte Chalonnaiseのようなマイナーな産地の方が期待が持てる様子である。


今年の収穫が今週からはじまると聞いた。
生産者と収穫人たちの健闘を心から祈りたい。


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[ 2014/09/08 19:23 ] ミレジム | TB(0) | CM(0)



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