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Bourgogne2013年の畑の観察報告

今年も葡萄の状態を見るべく、9月8日から9日にかけて、Bourgogneを回った。

報告では、春の時点からすでに畑のコンディションはあまり芳しいものではなかった。
Côte de Beauneにおける、5月後半の雨(酷い畑は浸水した)、7月前半、Côte Charonnaiseも豪雨。7月後半にはCôte de Beauneにおいて雹が降って、さらに収穫量が減少。二年連続で雹に見舞われたセクターもあって、かなり悲観的な報告が多かった。
そんなネガティブな印象をもって、Bourgogneに出向いたわけだったが...。



Griotte.jpg


Griotte-Chambertin。とても綺麗な状態。まだ完熟していないから腐敗がなくて当然と言えば、当然なのだが、正直ここまで衛生状態が良いとは思ってもみなかった。酸味と果実味が素晴らしい。ベト病が少しあるようだが、被害がでるほどではない。


Montlouisant.jpg

Morey-Saint-Denis Premier Cru Montlouisant。例年にくらべて、熟度が低く、元気がない。うどん粉病の兆候もある。Nuitsの白は、赤ワインに比べてイマイチな感じ。

Tart.jpg

Clos de Tart。とても健康的。まだ色付きが終わっていない房もチラホラあり、これからの天候が、品質に大きく作用するだろう。

           Amoureuse.jpg


Les Amoureuses。少し水膨れしているのは、この前日に雨が降ったからだが、葡萄自体がそこまで水っぽいわけではなかった。今年は、多くの畑の樹が、赤く変色していた。鉄分不足が原因だろう。

Cros Parantoux

Cros Parantoux。ここの葡萄は毎年、果実味が強くて美味しい!

           RSV Leroy

Romanée-Saint-Vivant。ここも生育が遅れている。これだけ成長が遅いのは実に約30年ぶりである。

           RS.jpg

R.C.。成長が遅れてはいるものの、とても美味な葡萄である。D.R.C.は、エフイヤージュをしないにも関わらず、いつも衛生状態が良い。人が畑に入っている回数が非常に多いのだと感じる。

Clos Foret

Nuits-Saint-Georges PC Clos des Forêt Saint-Georges Monopole。いつもこの畑では、葡萄の樹によって房の数がまばら。

           Corton Ch

今回の訪問で、一番被害があったのは実は、Corton-Charlemagne Grand Cruだった。丘の上よりも下部の方がダメージが大きい。

Pommard.jpg

Pommard Clos des epeneaux。この地区の赤はあまり芳しくない。雹害による物理的な被害は思ったよりも少なかった感じだったが、葡萄の成熟をかなり狂わしてしまっている。外傷よりも、多すぎる水分が問題なのだろうか。

Tesson Bouzer

Meursault Tesson。雹の被害は丘の下よりは少ない? うどん粉病の兆候もチラホラ。

perriere.jpg

Meursault Perrières。雹害は Savigny-lès-Beauneから Meursaultまでと聞いていたのだが、ここ Meursault、特にChardonnayはまだそこまで酷い状態ではない様子である。

Puligny Demoiselles

Puligny-Montrachet PC Demoiselles。Montrachetの横の畑。非常に小粒で、甘い葡萄。かなり期待の持てそうな出来であった!

           M Ramonet

Montrachet中央部。この造り手は毎年、クロロースが多い...。

M Lafon

Montrachetの最南端の畑。昨年は、破裂した実、うどん粉病、べと病、クロロースと非常に病気に悩まされていた畑だが、今年は打って変わってかなりクリーン。Good Vintageの予感すらある(これからの天候次第!)。

           Criot Lamy

Criot-Batard-Montrachet。まだ甘くないけど、酸味が美味しい。とてもクリーンな状態。

Clos St J

Chassagne-Montrachet PC Clos Saint Jean rouge。意外と去年よりも成長が早いのでは? と思う Chassagneの赤。昨年より健康で、甘い葡萄。

           Caillerets Blain

Chassagne-Montrachet PC Caillerets。去年よりも綺麗。ミルランダージュ(結実不良)した実は去年より多い気がするが、去年より健康的に見えるのは、まだ腐敗する段階まで葡萄が熟していないからだけなのだろうか? 収穫期にもう一度、畑に来ないといけないのだろうか、と少し不安になった。


Mercurey rg

Mercurey PC Clos Saint Martin。非常に甘い Pinot Noir。Côte Chalonnaiseは今年も期待が持てそう!



意外というか、思ったよりも畑の状態が綺麗でビックリした。
話に聞いていたほど、壊滅的な印象はまるでない。
確かに雹の被害はあった。BeauneやPommard、Volnayでの収穫は絶望的だとある生産者は言っていた。
しかしそれなら、去年も酷かった。その前の年も、さらにその前の年にも、Meursaultなど問題のあった村はあった。
ただやはり今年の特異性を挙げるとすれば、それは葡萄の成熟の遅れである。
Chablisの収穫は2014年になるのではない? と冗談好きの生産者が言うほど、葡萄が熟していない!

結局の所、9月28日からCôte de Beauneの収穫がはじまり、その次の週からCôte de Nuitsの収穫が始まるという(一部の生産者は既に収穫を開始している)。
今週からの一週間の天候がワインの品質に左右すると感じる。
晴れが続けば、Good、これ以上雨が降れば、腐敗が始まる...。

今回の観察で痛感したのは、やはり、遠くから聞くよりも、見に行ってから出ないと、真相はわからないと思った。
悪い悪い、と聞いていたからこそ、コンディションの良さが、非常に驚かされたのだ。
百聞は一見に如かずである。

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[ 2013/09/24 04:28 ] ミレジム | TB(0) | CM(0)



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